RESEARCH FIELDS

経済学研究科では、多様な領域の研究に対応するため、流通マーケティング・経営コース、会計・財政コース、国際経済コース、公共政策コース、経済思想・経済史コースの5コース制を導入しています。また、自身の研究したい分野に合わせて、必要であれば研究科の教員が担当する学部の講義や他専攻・研究科の講義を受講することも可能です

流通マーケティング・経営コース

流通マーケティング・経営コースは、企業経営に関心を持つ学生、また高度な経営管理を担う専門職業人をめざす学生のために設けられました。このコースでは、経営管理、経営戦略、経営組織、経営財務といった領域の科目だけでなく、さらに流通、物流(ロジスティクス)、マーケティングにかかわる科目も配置されています。企業経営に関する幅広い分野の理論と実践を学ぶことにより、国際化が進むビジネス社会で求められる専門性の高い知識や能力を身につけることが期待されています。

会計・財政コース

会計・財政コースは、高度な職業的専門性を有する企業人、税理士・公認会計士、および公務員を目指す人材を育成します。会計分野では、国際化が近年さらに進んでいる企業会計について、理論的・制度的な論点を分析する能力を培います。また税務会計上の課題について実践的に取り組みます。財政学分野では、租税制度のあり方をはじめ、国家・地方政府が抱える政策上の課題やその改善の方向性についての学術的見解を学びます。

国際経済コース

国際経済コースは、国際経済を探求する研究者や国際社会で活躍する人材を育成することを目的としています。グローバル化が進む現在、国際経済を学ぶ重要性は高まっています。貿易、国際投資、外国為替などの取引ネットワークは複雑化し、各国・地域はグローバル経済から大きな影響を受けています。本コースでは、国際貿易や国際金融などの基礎理論と実際のデータ、世界経済の展開、各国・地域の歴史と現状を学ぶことにより、複雑化するグローバル社会が直面する諸問題について対処するための専門的知識を得ることができます。

公共政策コース

公共政策コースは、公的機関専門職や研究者をめざす学生のために設けられました。このコースでは、ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学、統計学、といった公共政策に必要な分析ツールを習得するための科目からはじまり、経済政策、金融論、地域経済学、環境経済学などの現実の公共政策に有益な科目が配置されています。また、分析ツールを学ぶためには、数学、統計の知識が必要とされます。このため、経済数学、経済統計などの科目も学んでいくことが求められます。

経済思想・経済史コース

経済学の3 本の柱は理論、政策、歴史だといわれます。その意味で経済思想・経済史コースは、経済学の3本の柱のうちの2 本を学ぶコースだということになります。経済の歴史と経済の思想を学ぶことで、現在の私たちが直面している諸問題を解決する糸口を見出す基礎力が養われます。基礎的分野である以上、当然ながらいわゆる実学ではありません。したがって、一般企業に就職するためには不利なコースです。むしろ、教職や本格的な研究職を目指す人たちのためのコースだといえるでしょう。