INTERVIEWS ABOUT SEMINAR

経済の分野で欠かせない、ゲーム理論を身に付ける
三浦ゼミ

私のゼミを紹介します!

田中 佑哉さんに聞きました。
(現代ビジネス学科4年 岩手県立盛岡北高等学校出身)

三浦ゼミの研究テーマを教えてください。

三浦ゼミの研究テーマは「ゲーム理論」。これは自分と他者との間の駆け引きを考える、現代経済学における主要理論の一つです。たとえば「野球好きな自分とサッカー好きな友人。2人でスポーツ観戦に行く場合、どちらを選ぶか」といったとき、その決断・意思決定のプロセスでどのようなことが行われているのかなどを、数学の知識も使いながら考えていくのです。この理論を学んだことで、経済におけるさまざまな事象についてデータを用いながら説明できるようになったし、予測も立てられるようになりました。ゼミに入った当初はまだゲーム理論について理解していませんでしたが、学んでみると自分が普段何気なく決めていたことにも理由があり、経済におけるさまざまな出来事にもちゃんと意味があって、それらを読み解いていくことに面白みを感じています。

三浦先生ってどんな先生?

三浦先生は、学生が論理的に説明できることを求めています。また計算結果や図を指し示しつつ、「これらが意味するものは何なのか」というように、直感的な視点も求められます。そのため授業中は気を抜くことなく、常に真剣に取り組めています。ただ授業を離れた場では非常に物腰も柔らかく、優しい先生です。そしてゲームや漫画、アニメに対する造詣も深く、それらの話題で学生と盛り上がることも少なくありません。そうした若い感性も、三浦先生の人気の理由の一つだと思います。

田中さん自身は、どんな研究をしていますか?

三浦ゼミの場合、ゲーム理論を使えばどんな研究テーマを選んでも構いません。そこで私は以前から関心を持っていた障害者雇用、特に「みなし雇用」に着目して卒業論文に取り組んでいます。一定以上の規模の企業には障害者雇用が義務づけられていますが、規定数以上に採用している企業は多くはありません。現状を分析した上で、どうすれば障害者の雇用者数を増やせるのかを考えたいと思っています。ゼロから研究に取り組むことは簡単ではありませんがやりがいも大きく、自分が勉強に夢中になっていることに驚かされます。卒業後は大学院へ進み、今取り組んでいる研究を深めていきたいと思っています。

ゼミで学ぶことで、どんな部分が成長しましたか?

三浦ゼミは1学年5名程度の少人数ゼミなので、同級生が書き進めている卒業論文についても深く理解することができます。授業では進捗状況などを報告しますが、そこで学生同士で意見を交わします。そうした経験から、自分の研究に対しても客観的な視点から見られるようになったと思います。またゲーム理論に限らず、経済学の分野で不可欠なのが数学の知識。大学入学当時は苦手科目だった数学ですが、ゼミで調査や研究を進めるうちに、数学の知識もしっかりと身に付いたと感じています。

最後に、三浦ゼミのアピールポイントを教えてください!

自分が興味を持ったことを深く追究できる点が、三浦ゼミの魅力だと思います。他者と激論を交わすようなディスカッションの機会よりも、個人での研究を進める時間のほうが多いですね。そして誰かが発表中に行き詰まってしまったら、他の学生が助け船を出すような流れを三浦先生が作ってくれます。誰もが「自分がこの授業を作っている」と実感できると思います。もちろん4年間学んだからといって、経済学をすべて理解できるわけではありません。むしろ、分からないと感じることは年々増えています。ただ、それを一つずつクリアにして次のステージに向かうという、これから生きていく上でもとても重要なことを学べていると思います。

※所属・学年は取材時のものです。