品川 俊介 ゼミナール

研究課題 経済ゼミナールⅠ 「経済成長理論の基礎」
経済ゼミナールⅡ 「経済成長の研究1」
経済ゼミナールⅢ 「経済成長の研究2」

研究内容

経済成長理論やマクロ経済理論をベースとして,日本や世界が直面する問題に対し,ゼミ生自らがテーマを設定し研究していきます。

指導方針

基本方針 マクロ経済学や経済成長の理論を理解し,自ら設定した問題に応用できるようになることを目指します。経済学の理論に対しては,難解で近づきがたい印象を持っている人も多いかもしれませんが,大学時代のゼミというのは,そういった難しそうなことに,ちょっと背伸びしながら,腰を据えて取り組むことのできる人生で最後の機会かもしれません。すぐにわからなくても焦る必要はありません。時間をかけてじっくり立ち向かってみましょう。

指導計画

経済ゼミナールⅠ(2年次後期)

到達目標
  • 経済成長について考えるための基礎的な理論を身に付ける。
  • 当該分野でどのような問題が論じられているかを理解し,研究テーマを見つける。

履修者全員で経済成長理論やマクロ経済学のテキストを輪読します。輪読を通して経済成長の基礎理論について学ぶとともに,この分野ではどのような問題が論じられているのかについて知見を広げ,自らの研究テーマを見つけていきます。

経済ゼミナールⅡ(3年次)

到達目標
  • 自分の研究に必要な経済理論やモデルについて理解する。
  • 就職活動でゼミでの研究についてアピールできるようになる。

各自の興味や問題意識に応じて,論文や専門書を選択し,丁寧に読んでいきます。後学期には,自ら問題を設定し,学修した理論を応用してどのような議論ができるか模索していきます。この年次の研究は例年,グループ単位で行っています。

経済ゼミナールⅢ(4年次)

到達目標
  • 学修した経済理論を応用して,自ら設定した問題について議論できるようになる。
  • 卒業論文を完成させる。

前年度グループですすめてきた研究を,個人の問題意識に基づいて発展させ,卒業論文を執筆します。

必要とされる能力 マクロ経済学では,理論はモデルとして記述されます。多くの場合,モデルは数式を用いて表現されます。このため,理論を理解し,扱うためには,ある程度の数式を操作する力を持っていると便利です。しかし,経済学部生の多くは,そうしたことにはむしろ苦手意識を持っているかもしれません。知ってます。大丈夫です。すべての人がゼミの応募段階で,そういった力を備えている必要はありません。「数式を見るのも嫌いだし,これからも嫌い続ける」という強固な意志を持っている人以外は,一緒に学んでいきましょう。より強く必要とされるのは,解けないパズルに対して試行錯誤を続けられるような粘り強さ・あきらめの悪さと,そうした状況を楽しめる資質です。

課外活動(ゼミ合宿) 開催実績はありません。教員主導で開催する予定もありません。

対外活動 経済ゼミナール協議会主催の経済学部合同研究発表会への参加(3年次)や経済学会発行の『かながわ論叢』懸賞論文賞への投稿(3,4年次)を推奨しています。研究の内容や進捗に応じて指導していきます。この他に,2022年度は,夏のオープンキャンパスにおいて,経済学部を代表して高校生向けのゼミナール紹介を実施しました。

過去の研究成果の例

担当教員プロフィール

専門分野 マクロ経済動学,経済成長理論
主要業績 “Endogenous Fluctuations with Procyclical R&D,” Economic Modelling 30, 274-280, 2013.
“Policy Lag and Sustained Growth,” Italian Economic Journal 5, 403-431, 2019.
担当講義名 マクロ経済学,経済入門

教員より新ゼミ生へ一言

経済学部の多くの学生が,「経済学」と本格的に向き合ったのは大学に入ってからだと思います。経済学を勉強し始めて間もない2年生の段階で,自分の興味のある分野を見極め,入りたいゼミナールを選ぶというのはなかなか悩ましい問題でしょう。私も大学時代,とても悩んだ記憶があります。しかし,ゼミナールを選択しなければならないこのタイミングは,経済学にはどのような分野があり,各分野ではどのような研究が行われているのか,経済学に対する理解を深め視野を広げるたいへん良い機会です。是非,各ゼミナールが研究課題として掲げているいろいろな分野について調べ,悩み,考えぬいて,ゼミを選択してみてください。そういった過程の1つ1つがみなさんにとって,とても有益なものとなるはずです。神奈川大学経済学部には興味深いゼミナールがたくさんあり選ぶのが難しいと思いますが,弊ゼミナールもみなさんの悩みの種を増やす選択肢の1つとなることができれば幸いです。

選考方針

選考方法 書類や面接で選考します。提出書類と選考方法については説明会でご案内します。

選考方針 志望者多数の場合,研究内容・指導方針を理解して志望してくださった方を優先します。

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