木庭 俊彦 ゼミナール
研究課題 | 経済ゼミナールⅠ 「流通史研究Ⅰ」 経済ゼミナールⅡ 「流通史研究Ⅱ」 経済ゼミナールⅢ 「卒業研究」 |
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研究内容
流通という経済活動は、生産と消費とを結びつける役割を果たしており、私たちが豊かに生活していくうえで必要不可欠なものです。流通史とは、そうした流通の仕組みを過去にさかのぼって明らかにしていく学問です。
本ゼミナールでは、近現代の日本における商品流通の変化について、①流通の担い手(企業経営、マーケティングなど)、②人びとの暮らし(消費生活)、③物流インフラ(交通網など)の側面から考察し、現在の流通のあり方がどのように形成されていったのかを理解していきます。ゼミ生は、自分が興味を持ったテーマに関する資料を収集し、分析した結果を論文としてまとめていきます。
経済ゼミナールⅠ
ゼミナールⅠでは、日本経済の歴史に関する基礎的な知識を身につけるため、テキストの輪読と企業研究(おもに歴史に関する分析)を行います。
輪読に際しては、積極的な意見交換を促すために、発表者以外にもコメントおよび論点の提出を課します。企業研究に関しては、流通に関わるいくつかの会社を取り上げて、グループで対象となる会社の歴史と現状について調査し、その特徴をまとめる作業をすすめていきます。ここでは、分析に必要な資料の収集方法、発表用資料(パワーポイント)の作り方、成果発表の作法などについて学習することを目的としています。
経済ゼミナールⅡ
ゼミナールⅡでは、流通史に関する専門書の輪読とグループでの研究活動を行います。グループ研究では、各グループで自らテーマを設定し、協力して論文を完成させていきます。
ゼミの前半は、秋の研究発表会(神大フェスタで開催されている合同研究発表会、他大学との研究発表会などを予定)に向けての準備と論文作成が中心になります。
ゼミの後半は、主に輪読と論文の執筆(グループ論文集の編集)に取り組みます。卒業論文の準備作業として、流通史に関連する専門的な文献を読んでいきます。適宜、卒論のテーマ設定、資料調査の計画、構成などについて議論する場を設けます。
経済ゼミナールⅢ
ゼミナールⅢでは、グループワークの経験を活かし、卒業論文を作成していきます。定期的に進捗状況を発表してもらいます。
指導方針
- 積極的に参加する姿勢が必要になります。
- グループでの研究発表には多くの労力を要するため、ゼミの時間外でも全員で集まって作業するなど、主体的に課題に取り組むことを求めます。
- 成績評価はゼミへの貢献度(積極的な議論への参加、課題提出、その他準備)によって行います。
- 特段の理由がない限り、遅刻および欠席は認められません。
- 合宿やフィールドワークなどの課外活動もあわせて行う予定です(全員出席が原則となります)。
指導教員プロフィール
専門分野 | 流通史・交通史・石炭産業史 |
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主要業績 | 三井文庫編『史料が語る 三井のあゆみ』(共著)2015年 「佐世保の商港機能」(北澤満編著『軍港都市史研究・Ⅴ・佐世保編』清文堂出版、2018年所収) 「明治期の三井三池炭鉱と帆船輸送」『三井文庫論叢』第47号、2013年12月 「戦間期の筑豊石炭産業における港湾荷役」『経営史学』第46巻4号、2012年3月 「戦前期の一杯船主と石炭輸送」『歴博』168号、2011年9月 「太平洋戦争期における機帆船海運」『歴史と経済』第204号、2009年7月 「瀬戸内海における帆船海運業と筑豊炭鉱企業」『社会経済史学』第73巻4号、2007年11月 |
担当講義名 | 流通史Ⅰ・Ⅱ、FYS |
選考方法
以下のとおり予定しています。
- エントリーシートをゼミ説明会で配布します。
- エントリーシートなどの必要書類を期日までに所定の場所に提出してください。
- 書類をもとに面接を実施します。