川村 哲也 ゼミナール
研究課題 |
経済ゼミナールⅠ 「資本主義と社会科学Ⅰ」 経済ゼミナールⅡ 「資本主義と社会科学Ⅱ」 経済ゼミナールⅢ 「資本主義と社会科学Ⅲ」 |
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研究内容
経済ゼミナールⅠ
名称はゼミナールであるが、実質的には(少人数)講義というかたちで進めていく。その内容は、社会的ジレンマとそれに関わる理論である。社会的ジレンマとは、ある集団が全体として「自分で自分の首を絞める」という状態のことである。個人が自分の利益を追求する結果として、全体として望ましい状態が実現しないという問題である。このような問題の存在は社会のいたるところで確認することができ、「多くの社会問題には社会的ジレンマの側面が含まれる」という社会科学者もいる。
本ゼミナール(講義)では、このような社会的ジレンマについて、幅広い観点から学習していく(詳しい内容については説明会でお話しします)。
経済ゼミナールⅡ
ゼミナールⅠで学んだ理論を基礎にして、いくぶん専門的な文献を輪読していく。ゼミナールⅡの終了時には、採り上げた文献についてその内容をまとめたレポートを提出する。
経済ゼミナールⅢ
原則として、ゼミナールⅡの延長である。
指導方針
ゼミナールⅠでは、講義内容を理解するために何度か小テストを行う。
ゼミナールⅡ/Ⅲでは、準備として、毎回全員に採り上げた文献の指定された箇所について要約を作成してもらう。ゼミではその要約にもとづいて指名された者が報告を行う。その後、全員で討論を行う。
大学を卒業してからも、仕事でさまざまな種類の文章を書く機会は多くあるので、レポートを作成する、文献の内容を分かりやすくまとめる、といった技術は絶対に必要だと考えている。
指導教員プロフィール
専門分野 | 経済理論 |
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主要業績 | 『ゼロからはじめる経済入門』有斐閣、2019年(共著)ほか |
担当講義名 | 社会経済学/現代資本主義論 |
教員より新ゼミ生へ一言
本を読むことが好きな人の参加を希望する。
ゼミナールではただ読むのではなく、その内容を批判的な視点から眺める、そして自分の考えを自分の言葉で表現できる、このような点を学んでほしい。
選考方法
レポートによる。履修希望者は必ず説明会に参加すること。