兵頭 昌 ゼミナール

研究課題 経済ゼミナールⅠ「統計学の基礎」
経済ゼミナールⅡ「統計ソフトを利用したデータ分析練習」
経済ゼミナールⅢ「レポート作成」

研究内容

近年、急速な情報化の進展により、統計データ分析を担うことができる人材が世の中から求められています。ビッグデータから新たな価値を見出せる人材の育成が急務とされ、産学官で様々な取り組みが行われております。その中心の1つが統計学です。本ゼミナールでは、数理統計学・多変量解析・機械学習・計量経済学・生物統計学などの話題について取り上げ、理解を深めると共に、データ分析のテクニックを養成することを目的とします。

指導方針

経済ゼミナールⅠ「統計学の基礎」:

まず、経済ゼミナールⅠ(2年次)においては、統計科学の入門的な内容のテキストを選択してもらい、輪読形式で進めていきます。統計手法を理解するにあたり、微分積分や行列の知識がしばしば必要になります。テキストについては、例えば、

などを考えております。

経済ゼミナールⅡ「統計ソフトを利用したデータ分析」:

経済ゼミナールⅡ(3年次)においては、統計ソフトを用いたより実践的な分析法について学習することを目的としております。テキストを輪読するだけでなく、理解を深めるために、統計ソフトRなどを利用し、データ解析も行っていきます。統計ソフトRを用いて、T検定、分散分析、分割表の検定、重回帰分析など基本的な統計解析を実行できるようになることを目指します。テキストについては、例えば、

などを考えております。

経済ゼミナールⅢ「データ分析レポート作成」:

最後に、経済ゼミナールⅢ(4年次)においては、経済学、心理学、医・薬学、スポーツなど興味のあるデータを収集し、統計数値計算、シミュレーション、統計ソフトを用いて実際にデータ解析を行います。最後に個人またはグループ単位でデータ解析の結果を卒業論文としてまとめ、レポートを作成します。

指導教員プロフィール

専門分野 統計科学、計量経済学
主要業績 ・よくわかる!Rで身につく統計学入門, 兵頭 昌, 中川 智之, 渡邉 弘己 共著, 共立出版, 2022年12月 ISBN: 4320114795
・Normalizing transformation of Dempster type statistic in high-dimensional settings, Masashi Hyodo, Hiroki Watanabe, Sigekazu Nakagawa, Tomoyuki Nakagawa, Communications in Statistics-Theory and Methods, 2022, doi: 10.1080/03610926.2022.2056749
・Test for equality of standardized generalized variance with different dimensions under high-dimensional settings, Hiroki Watanabe, Masashi Hyodo, Takatoshi Sugiyama, Takashi Seo, Hiroshima Mathematical Journal, Vol.52(2)217-233, 2022
・機械学習 ─データを読み解くアルゴリズムの技法─ ピーター フラッハ, Peter Flach (担当:共訳) 朝倉書店 2017年4月 ISBN:4254122187
・その他の論文は → Google Scholar
担当講義名 計量経済学、ビッグデータ分析Ⅰ・Ⅱ

教員より新ゼミ生へ一言

私の研究テーマは、数理統計学や多変量解析に関する理論的な話題が中心です(1年に1編査読付き論文を発表することを目標としています)。昨今のデータサイエンスブームに伴い、統計学の需要が一層高まっております。本ゼミナールでは、統計学の基礎から応用まで体系的に学ぶ機会を提供できればと考えております。特に、以下のような学生さんは大歓迎です!

  • パソコンを用いたデータ処理を学びたい。
  • セイバーメトリクスに興味がある。
  • 統計検定に合格したい。
  • 数学 or プログラミングが大好き。
  • 数理統計学、多変量解析、機械学習、計量経済学などの理論に興味がある。
  • 大学院(他大含む)に進学して統計学やデータサイエンスの研究者を目指したい。
  • 共同で数理統計学や多変量解析に関する話題を扱った査読付き論文を仕上げてみたい。

各回のセミナーでは、発表者が担当したテーマについて報告するといった形式(輪読)になります。担当者以外の方も予習を行い、活発な議論をいただけることを期待します。誰もが気兼ねなく議論に加わることができる雰囲気作りに努めてまいりますので、積極的にご自身の意見を伝えていけるコミュ力を養っていきましょう。また、メンバーの親睦を深める機会(ゼミ合宿、交流会など)も出来る限り提供したいと思います。

選考方法

面接で選考をします。尚、面接では、統計・確率やプログラムに関する問題を解いてもらうこともございます。また、入ゼミ希望者は説明会に必ず出席してください。説明会に出席せずに応募をしても受け付けません。ゼミナールⅡはゼミⅠから、ゼミナールⅢはゼミⅡからの継続を原則とします。

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