藤井 誠 ゼミナール
研究課題 | 経済ゼミナールⅠ 「デジタル時代のマーケティングⅠ」 経済ゼミナールⅡ 「デジタル時代のマーケティングⅡ」 経済ゼミナールⅢ 「卒業論文の作成」 |
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研究内容
経済ゼミナールⅠ
インターネットを始めとするデジタル技術の発展により,現代のマーケティングを巡る環境は急激に変化しており,従来のマーケティング理論の枠に収まらない経営現象が次々と生じてきています。とはいえ,これまでのマーケティング理論の有用性が完全に失われた訳ではありません。大切なのは,日進月歩で変化するデジタル技術や経営の流行語に惑わされることなく,変わるものと変わらないものを冷静に見極めようとする深い思考と考えます。
そこでこのゼミでは,デジタル・マーケティングのテキストを用いて討議しながら理論を学ぶとともに,ケース分析を行いたいと考えています(電子書籍の活用を検討しています)。
※経済ゼミナールⅠは,経済ゼミナールⅡへの準備段階と位置づけています。
経済ゼミナールⅡ
経済ゼミナールⅠでの学習内容を踏まえ,神大フェスタでの発表やかながわ論叢への投稿,神奈川産学チャレンジプログラムなど,グループで研究活動に取り組んでいきます。
経済ゼミナールⅢ
2年半のゼミナールでの学習の集大成として,各自の関心に基づき,卒業論文の作成に取り組んでいきます。あくまで目安としますが,基本的には以下のスケジュールを念頭に置きながら指導を行います。
- 前期:各自最低1回報告(研究課題の精緻化,今後の調査計画の検討
(具体的には,インタビュー対象者の選定,質問項目の検討など)
前期終了時までに各自3000字以上を提出(先行研究レビュー,研究方法を中心に執筆) - 後期:各自1〜2ヶ月に1回報告(分析→ゼミでの議論を通じて主張・研究の貢献の明確化→場合によっては追加調査の実施→・・・を繰り返す)
- 11月末:調査終了(ただし,簡単な追加調査については12月以降も可とします)
- 12月:卒論中間発表会
- 12月末:1万字以上(8〜9割完成)を提出
- 1月末:論文提出
指導方針
各回の報告担当者が報告を行い,それをもとに他のゼミ生から質疑応答を受け付け,議論を深めていきます。
ゼミの時間内でできることは限られます。そのため,ゼミの時間外でもゼミ生同士が自発的に集まり,報告資料の作成などの課題に取り組むことが求められます。
ゼミ生同士の関係について,上級生はこれまでの経験を基に下級生に対してアドバイスを行い,下級生は上級生に対して忌憚のない意見を述べることで,お互いに高めあっていくことが前提です。
その他,親睦会や他大学のゼミとの交流会,企業・工場見学などを考えていますが,ゼミ生の意見を考慮しながら進めていきます。
指導教員プロフィール
専門分野 | マーケティング論,サービスマーケティング |
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主要業績 | 延岡健太郎・栗木契・藤井誠(2014)「シスメックス―真の顧客志向と顧客価値最大化によるグローバルリーダーへの飛躍」『一橋ビジネスレビュー』第61巻4号,106-121。 藤井誠(2014)「市場志向研究の現状と理論的課題―市場志向の実施主体に着目して」『六甲台論集』第61巻2号,63-79。 藤井誠(2015)「顧客資源を顕在化させるマネジメントの可能性―がん治療に伴う家族支援を事例に―」『碩学舎ビジネスジャーナル』第36号,1-8。 |
担当講義名 | 消費者行動論Ⅰ・Ⅱ,マーケティングⅠ・Ⅱ |
教員より新ゼミ生へ一言
経済学部ではゼミナールは必修科目ではありません。また,ゼミナールの主役は教員ではなく,学生の皆さん自身と考えています。そのため,主体的かつ積極的に参加することを強く求めます。とはいえ,実務経験のない学生がマーケティングを学ぶのも難しいと思います。そこで,①NewsPicksといったツールを活用して,普段から興味深い経営現象にアンテナを張り,疑問や問いを持つ。②なぜそのような現象が生じているのか,自分なりの仮説を立ててみることをお勧めします。
社会に出ると,入試問題のように明確な答えや正解がある。検索すれば何でも答えが出てくる,といったことは限られます。むしろ,問題自体を見つけられるかどうかが重要になると思われます。自分なりに問いを設定し,部分的にでも答えを論理的に導き出すというプロセスをゼミナールで経験しておくことは,皆さんが社会に出た時にきっと役に立つはずです。
選考方針
事前課題および面接により選考します。詳細については,説明会で説明します。応募人数次第ではマーケティングⅠ・Ⅱ(藤井担当),消費者行動論Ⅰ・Ⅱ(藤井担当)をそれぞれ履修している方を優先的に選考することがあります。