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ニュース 在学生 2022.06.29

経済学部 藤井ゼミナールの学生が箱根丸山物産 丸山一郎様にインタビューを行いました

6月24日(金)に、藤井ゼミの学生が箱根寄木細工の専門店である箱根丸山物産の丸山一郎様(代表取締役)にインタビューを行いました。ご存じの方もいるかと思いますが、箱根寄木細工の歴史は古く、江戸時代末期に畑宿に住む石川仁兵衛によって創作されたと言われています。1984年には旧通商産業省により国の伝統工芸品に指定されるなど、神奈川県が誇る名産品です。その中にあって、箱根丸山物産は、Amazon社の創業よりも早い1993年にはすでにインターネットでの通信販売を開始しています。また、コロナ禍においては、リモート体験工作や中国の消費者に向けたライブコマースに取り組んでいます。このように、地域に根差しつつ、伝統に甘んじることなく新たな技術を活用することを厭わない同社の姿勢は、他の中小企業の方々にとっても学べることが多いのではないでしょうか。

当日は、丸山社長自ら1時間程度お話いただき、学生の皆さんは話を聞き漏らさないよう、真剣に耳を傾けていました。インタビュー終了後は、あいにくの霧が立ち込める中、丸山社長を囲んでの記念撮影が行われた後、隣接する「箱根関所からくり美術館」をご案内いただくなど、同社の皆様には終始温かく対応していただきました。

学生代表 大橋るりかさんの話

インタビューで一番印象的だったのは、平成4年にインターネット販売の構想を準備し、平成5年から自社サイトを立ち上げていたことです。「寄木細工を広めるにはどうしたらよいか」を常に考え、新しいことにチャレンジしていく丸山様の姿勢に感銘を受けました。今回のインタビューを経験し、私はもっと多くの方に箱根寄木細工を知ってもらい、実際に手にし、その素晴らしさを実感してもらいたいと思うようになりました。

藤井ゼミの皆さんは、今回お伺いした内容を踏まえ、大学祭での研究発表や『かながわ論叢』への投稿を目指すとのこと。藤井ゼミの皆さん、他の伝統工芸品を製造・販売されている企業の方々にも参考になる研究を目指して、引き続き頑張ってください!今回の取材を通じて、神奈川県には自分たちが気づいていない地域の魅力がまだまだ眠っているのではないかと思いました。まだ夏休みの予定が決まっていない皆さん!今年の夏は、箱根丸山物産で職人の知恵や技術の塊とも言える寄木細工を体験した後、温泉にのんびり浸かるという楽しみ方を検討してみてはいかがでしょうか。

改めまして、丸山社長、この度はお忙しいところ貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。

■ 関連リンク

箱根丸山物産ホームページ

同社では、隣接する「箱根関所からくり美術館」にて、寄木細工の代表的な作品である「秘密箱」の体験工作も行われています。詳細につきましては、上記HPをご確認ください。