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ニュース 在学生 経済学会 2022.11.30

株式会社 大田花き花の生活研究所 代表取締役 / 所長 桐生進氏による講演会が行われました

2022年11月18日(金)、本学横浜キャンパスにおいて、株式会社 大田花き花の生活研究所 代表取締役 / 所長 桐生進氏による講演会を実施しました。演題は、「花卉産業の現状と今後の方向」です。

「花き」という用語の説明から始まった講演は、花の供給優位の時代から平成不況による売り上げ低迷など、歴史的な説明からスタートしました。 そのような厳しい状況下でも、近年ホームユースの需要が伸びていることを踏まえ、生産、流通、消費の3つを軸に統計資料を用いた説明がなされました。

生産については、国内生産量が1990年代後半より減少に転じていること、また切花や鉢物などの生産構造、また花を生産するために必要な種苗会社の役割など大変貴重な話を聞くことが出来ました。 流通については、野菜や水産に比べ、花きの卸売市場経由率が高いこと、また、全国に生花市場が整備され、市場のもつ機能を詳細に説明されました。 消費については、ホームユースによる需要の増加、スーパーマーケットでの購入が伸びている状況やコロナ禍による購買行動の変化など、大変興味深いお話をされました。

種苗をはじめ生産から消費までのシステムを有している日本の持つ強みがある一方、依然として全体の売り上げが低迷している状況下で、一例としてアパレル業界と花きがコラボレーションしたビジネスの新規参入事例を紹介されました。

最後に学生へ、アパレル業界に限らず、どのような業界と花きを組み合わせれば売り上げが伸びるのかという課題が投げかけられました。今回のお話を踏まえ、学生からユニークな回答が出てくることを期待します。

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講演会「花卉産業の現状と今後の方向」開催のご案内