奥山 聡子 ゼミナール
研究課題 | 経済ゼミナールⅠ・Ⅱ・Ⅲ 「経済学的視点からグローバルな経済問題を考える」 |
---|
研究内容
戦後、国際経済はグローバル化を促進してきた。ヒト・モノ・カネの移動を自由にすることで経済が豊かになり、国家間の平和にも繋がると考えられていたからだ。しかしここに来て大きく潮流が変わろうとしている。自由化の象徴ともいえるEUでは、金融不安が続き、イギリスがEUから離脱、さらに移民問題が民族間の軋轢を増幅させながらEU経済に重くのしかかっている。一方、アメリカでは、トランプ前大統領がTPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの撤退を宣言し、その後米中貿易摩擦も勃発した。これまでグローバル化を推進してきた主要先進国が、保護主義政策への回帰の動きを見せているのである。
グローバル化は、経済の繁栄をもたらすのか。それとも格差を助長し、貧困を生み出すのか。正しいグローバル化とは何であるのか。このゼミでは、グローバル経済の在り方を学生の皆さんと一緒に一つ一つ根本から考えていく。
【経済ゼミナールⅠ】
- 国際経済学の基礎知識を身に付ける。
入門用のテキストを用いて国際経済に関する基礎知識を身に付けていく。 - 時事問題
経済に関する時事問題についてディスカッションを行う。
【経済ゼミナールⅡ】
前期は、グループ研究を行い、夏のゼミ合宿でその成果を発表する。
後期から卒業研究を進めていく。
【経済ゼミナールⅢ】
研究成果をまとめ、卒業論文を制作する。
指導方針
経済ゼミナールⅠでは毎回担当者を決め、テキストを輪読していきます。ゼミでは担当者以外の人も予習を行うことが前提となります。担当者の発表の後、その内容についてグループディスカッションを行います。後半では、時事問題についてのグループディスカッションを行います。
経済ゼミナールⅡでは、テキストの輪読の他に、グループ研究をおこないます。4~5人のグループに分かれ、国際経済をテーマとした研究をします。ゼミ合宿でグループ研究の発表会をおこないます。
経済ゼミナールⅢでは、各自研究テーマを設定し、卒論の執筆をします。それぞれの卒論テーマについて、問いを立て、自らの主張を論じていきます。
ゼミの目的は、ある問題に対して、自分の意見を論理的に述べられるようになることです。それには基礎的な知識と、論理的に考える力を身に付けることが必要です。その力をゼミで養っていきましょう。また、ゼミではディスカッションに多くの時間を割きます。最初は話すのが苦手でもいいですが、積極的に議論に参加し、どんどん自分の意見を言えるようになって下さい。
指導教員プロフィール
専門分野 | 国際金融論、国際経済学 |
---|---|
主要業績 | 「新興国が抱える国際資本移動のリスク」,国際経済,2020。 「グローバル・キャピタル・ウエーブの発生と通貨危機」,神奈川大学商経論叢,2019。 「先進国の金融緩和政策が新興国クレジットに与えた影響」,神奈川大学商経論叢, 2016。 |
その他 | ゼミを活発にするために、皆さんの意見もどんどん取り入れていきたいと考えています。夏にはゼミ合宿を行います。自分たちでゼミの伝統を創っていきましょう。 |
ゼミ生から一言
- 伸び伸びと自分が研究したいことをじっくり研究できる。奥山ゼミはそんなゼミです。「国際経済」をメインテーマとはしていますが、研究内容は自身が調べたいことを各々追及しています。やっている内容が皆バラバラだからこそ、メンバーと話すことで新しい観点や違う視点がたくさん見つかります。先生も研究内容について的確に助言を下さるので、安心して研究を進めることができます。またゼミ内ではグループディスカッションがとても多いです。自分の意見がなかなか持てなかったり、話すことが苦手でも、何度も何度も繰り返し行うことで鍛えられます。
- 奥山ゼミは、明るくおだやかなメンバーのそろったとても居心地の良いゼミナールです!国際経済の勉強、研究ってお堅くて大変そう・・。そう感じているそこのあなた、安心してください!奥山ゼミはとても柔軟に、学生がとっかかりやすいテーマも扱ってくれたり、自分で興味を持ったテーマについてとことん研究する機会をくれます。明るく元気で、遊びも勉強も全力でやったろう!とお考えの方にとても向いているゼミナールだと思います。
- 奥山ゼミは先生が和やかで、楽しく自分のペースで国際経済学を学べるゼミです。2年生のゼミⅠでは、グループディスカッションを交えながら、テーマに沿って話し合うので、トーク力や聞く力が身につくと思います。就職活動でグループディスカッションを課題とする企業は少なくないため、ここでの経験が役立ちます。ゼミのメンバーは真面目だったり面白い人だったり、様々な性格の人がいるので、奥山ゼミに入れば楽しい大学生活を送れます!!
- 先生も含め、皆優しくてゆったりしていて楽しいゼミでした。ディスカッションの時間が沢山あったことで、コミュニケーション力も上がった気がします。楽しく国際経済を学ぶことができました。卒論の制作では1人ひとり時間をかけてアドバイスして頂けて、とても助かりました。
選考方法
エントリーシートと面接で審査します。意欲を持ってゼミに参加する人、国際経済への関心が高い人、積極的に行動できる人を歓迎します。