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経済情報処理

経済情報処理はどんな講義か

経済情報処理は、大学での学修や社会で必要とされるコンピューター利用(読み・書き・プレゼンテーション)について、実践的な技術を身につけることを目的とした授業です。多くの経済学部生は1年生の時にこの授業を履修していますが、2年生以上であっても学修上必要性を感じれば履修は可能です。
もちろん、高校までの経験によって受講者のコンピューター利用技術は大きく異なります。そのため、これまでコンピューターをあまり使ったことのない人は「ついていけなかったらどうしよう」と心配になるかもしれません。

でも、だいじょうぶ。

経済情報処理では、「楽しく、しっかり、きめ細かく」をスローガンに少人数のクラス構成にした上で、更に先生の他にアシスタント・インストラクターが2人サポートについています。授業中分からないことがあれば、すぐに質問して、その場で疑問を解決していけばおのずと力がつきます。たとえば、パワーポイントを使ったプレゼンテーションは、受講前のアンケートでは8割の学生が「分からない、自信がない」と答えていましたが、授業を受けた後では全員が実際にクラスの人の前でプレゼンテーションを行えるようになりました。

読み・書き・プレゼンテーション(教育内容の特徴)

以下で「読み・書き・プレゼンテーション」についてもう少し詳しく説明します。

読み

「読み」といっても、本を音読するわけではありません。経済情報処理では「情報を読んで分析・解釈する」ことを「読み」と位置づけており、内容としては、

  • 情報を探す(図書館の本を探す、インターネット検索を慎重に行う)
  • 情報を分析・解釈する(Excelを使ってデータを分析する)

の2つが柱となります。
「読み」は、知的活動の入力に相当する部分ですから非常に重要です。経済情報処理では、全体の半分以上の時間をこの部分に割り当てています。コンピューターはいろいろな計算や分析を人間に言われた通りやりますが、入力するデータや仮説に意味がなければ、得られる結果にも当然意味はありません。このような状態をGIGO(Garbage In, Garbage Out:ゴミを入力するとゴミが出てくる)と呼びます。GIGOを避けるため、経済情報処理では単にコンピュータープログラムの使い方を教えるだけの授業ではなく、分析の考え方も含めて実際のデータを使って学んでいきます。

書き

これも書き取りやワープロの練習をするわけではありません。ここでの「書き」は、「読み」で得られた結果を簡潔でわかりやすい文章(=達意の文)として記述することを意味しています。簡潔でわかりやすい文章は文学的な文章とは違い、決まったパターンに従って適切なパーツを並べていけば誰にでも書けます。経済情報処理では、実際にレポートを作成していく過程を追体験するなかで、文章の構成と必要なコンピューター利用技術を身につけられるような授業構成になっています。

プレゼンテーション

「読み」でデータを集めて分析し、「書き」で文章にまとめた後に必要なことは、その内容を他人に説明することです。この作業をプレゼンテーションと呼びます。経済情報処理では、プレゼンテーションを支援するソフトとしてパワーポイントを利用していますが、単にパワーポイントの使い方だけではなく、話し方や視線、姿勢まで含めてのプレゼンテーション全体のやりかたについて身につけることを目標としています。そのため、全員がクラスの人の前で実際にプレゼンテーションを行います。また、自分がどのようにプレゼンテーションを行っているのかを自分で振り返り反省できるようにビデオカメラでの撮影も同時に行い、自分が聴衆からどのように見えて、声がどのように聞こえていたかについてのフィードバックをしています。

  • 2007年度優秀プレゼンテーション 公開は終了しました

楽しく・しっかり・きめ細かく(教育方法の特徴)

経済情報処理での指導の特徴について簡単に説明します。

楽しく

経済情報処理を担当している先生方の多くはコンピューターそのものの専門家ではなく、実際にコンピューターを使って様々な経済分析を行っている経済の専門家です。ですから、無味乾燥な教科書的話題ではなく、今の現実経済についてリアルな話を織り交ぜて授業を進めることができます。データから新しい事実を読み取っていく過程の楽しさを授業から感じとってください。

しっかり

上記のように、授業で使うデータの選択は先生方の裁量に任されていますが、「経済情報処理を履修したらこれだけは身につけているはず」というコアについてはガイドラインを設けてあります。このガイドラインに沿った教材は https://eip.econ.kanagawa-u.ac.jp/eip/ に掲載されていますので、学生も予習・復習用に参考にすることができます。また、授業中に出てくるアプリケーション操作について説明する専用の教科書『コンピュータ 困ったときに開く本』(ムイスリ出版、2007年)も用意しています。

きめ細かく

経済情報処理は1クラス40人と比較的少人数のクラスで行っています。さらに、アシスタントとして2人のインストラクターがサポートについていますので、分からないことがあればすぐに質問をしたりできますし、どうしても分からなくて困っている人がいるようなら、こちらから声を掛けて対応するようにしています。経済情報処理はコンピューターを使う授業ではありますが、初心者を教える際は人手をかけたきめ細かい教育の方がコンピューターを教える道具として使った教育方法(CAI、あるいはeラーニング)などより優れていると考えているからです。なお、授業の進度が遅くて暇でしかたのない人のためには、難しい追加の練習問題も沢山用意してありますのでご安心を。