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経済入門

I) 今、なぜ、「経済入門」?

JIN君: ねえKANAちゃん、今の日本の景気が『いざなぎ超え』だって言われているの、知ってた?
KANAちゃん: 聞いたことならあるわ。でも私のお父さんは『"いざなぎ超え"なんていうけれど、会社の給料は上がらないし、ちっとも景気が良くなったって実感が無いな』って言っているわ。
JIN君: 僕の実家は小さな町工場だけれど、『グローバル化』で仕事が減って、大変なんだ。親父は僕に、工場は継がずにサラリーマンになれって言うんだ。
僕としては、「モノづくり」にも興味があってまだ進路を決めかねているんだけれど、ま、どっちにせよ、今年から『団塊の世代』の大量退職であちこちの企業の大卒の採用が増えているってニュースで聞いたから、就職は何とかなるだろうさ。
KANAちゃん: そんなのんきな事言ってて大丈夫? 今の『景気』だっていつまでもつかわからないし、今30代半ばの『団塊ジュニア』の人達は、大学を卒業するころ『バブル崩壊』後の不況の就職難で大変だった、って話よ。
JIN君: そう言えばその年代の従兄がいるんだけれど、受験も大変だったって言ってたな。ところであの従兄やその親の年代だけどうして人口が多いんだ?
KANAちゃん: さあ…。じゃきくけど、『いざなぎ超え』や『バブル』ってどういう意味?
JIN君: いざ説明しろ、と言われても…。そもそも『景気』って何だっけ?

最近はインターネットで簡単に情報が手に入るようになり、ニュース番組も昔に比べて面白く工夫されているので、経済の「キーワード」を「きいたことならある」というレベルでなら知っている人は多いようです。
しかし、大学の経済学部できちんと経済を勉強しようとする場合、キーワードを知っているだけでは何の役にも立ちません。それ以前に大学の経済学の勉強で肝心なのは、

「そもそも世の中とは、どのようなしくみで成り立っているのか」の、
「体系的」な基本知識です。

大学で経済学を専門的に勉強するには、「世の中のしくみ」の基本を知ること、バラバラな知識を「体系的」に整理すること、がきわめて重要です。「体系的」とは、つまり、筋道に沿って整理する、ということです。そこで、経済学部へ入学したすべての学生がスムーズに大学の経済学の専門科目へ移行できるように、高校までの知識と大学専門教育の間の「橋渡し」として新たに設置されたのが、この「経済入門」です。

II)「経済入門」の講義内容

この「経済入門」は、これから大学の経済学専門科目を学ぼうとしている経済学部の全新入生にとって、最低限これだけは必要という「共通の知識の基盤」を作ることを目指しています。そこで、経済学的なものの考え方の基礎、経済データの読み方、財政、金融、労働、経営、貿易、戦後の日本経済の発展、といった幅広いトピックスについて、体系を重視し、本質に的を絞って講義をしています。

2007年度の講義単元

1. 経済学の考え方
2. 市場の機能
3. 市場メカニズムの限界
4. GDPとは何か
5. 経済指標を読む
6. 財政
7. 金融のしくみ
8. 株式会社のしくみ
9. 労働経済
10. 国際経済-グローバル化する経済取引-
11. 戦後日本経済の歴史(1)
12. 戦後日本経済の歴史(2)

III) どのような先生がどのように教えているの?

(1) 16名の教員によるチームワーク

II) で述べたように、経済学部の新入生が「共通の知識の基盤」を身に付けられるよう、学部の全1年生を約70名ずつ16クラスに振り分ける「クラス指定」で授業を行なっています。各クラスを担当する合計16名の教員は担当者チームを結成し、共通の教育内容を講義しています。

(2) 専門の教員とチームのディスカッションで練り上げる、手作り教材

毎回の講義の教材は、各単元の分野を専門に研究している教員が責任編集したものを、チームの教員全16名が議論に議論を重ねて練り上げています。

(3) 毎週水曜の定例会議による、教員同士の相互研鑽

(2)の教材づくりのほか、どのクラスでも講義内容を同じにし、講義のレベルを維持するために、チームの16名の教員は毎週定期的に会議を開催し、情報交換・相互研鑽を行なっています。